美容外科手術の1つに脂肪吸引があります。脂肪吸引とは、蓄積した皮下脂肪や肥大化した皮下脂肪を外科的に吸い出して部分的に痩せさせることをいいます。脂肪層は、細い血管や神経が走る皮膚脂肪と、血管や神経がないLFDの2層に分かれていますが、その中でもLFDは人が飢餓状態になるまで蓄えられている脂肪で、普段は全く燃焼されません。そのために脂肪吸引では、このLFDと皮下脂肪の一部を取り除く手術を行います。

用いられている方法としては様々なものがありますが、現在においてはチューメセントを用いた、Criss-Cross法と呼ばれる方法が主流となっています。チューメントとは、止血薬や麻酔薬を生理食塩水で薄めた溶液を脂肪に注入して吸引をすることを指し、吸引治療のベースとして多くの方法と併用されている方法のことをいいます。Criss-Cross法では、吸引部分の目立たないしわの部分を3~5ミリ程度数ヶ所切開し、吸入機器であるカニューレを扇状に動かしながら脂肪を吸引をしていきます。かつて使用されていた吸引法では、1箇所から吸引をするために、取り残しや凹凸ができやすいというデメリットがありましたが、この方法では複数の穴から平均的に吸引をするために、滑らかな仕上がりにすることができるようになっています。

数ヶ所を切開するために傷跡が心配されることもありますが、施術ではスキンプロテクターで皮膚を保護したり、また、出来るだけ切開部分を小さくすることで傷跡が目立たないように手術が行われるようになっています。

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