脂肪吸引とは、脂肪を柔らかくし、止血や鎮痛効果のある薬剤を痩せたい部位に注入し、そこから細い管を使って脂肪を吸いだす施術です。以前は皮膚を切開して脂肪を除去する施術が行われていましたが、傷痕も小さく患者の身体にかかる負担が少ない吸引が一般的になっています。脂肪吸引のメリットの一つに、脂肪細胞自体を吸引により減少させるので、リバウンドの心配がない事があげられます。脂肪細胞はその名の通り、エネルギーを脂肪に変換し蓄える細胞ですが、数が増える事で肥満になるのではなく、細胞一つ一つが大きくなる事で肥満になります。
そのため、脂肪吸引で脂肪細胞が少なくなると、太りにくくなるのが特徴です。脂肪吸引は身体の気になる部分に適用できるので、お腹や太ももなど痩せにくかったりボディラインを整えたい部分だけ細くする事が可能です。施術の流れとしては、医師とのカウンセリングで吸引したい部位や希望のプロポーションを話し合います。手術の際は静脈麻酔か全身麻酔を使用し、吸引部位が多い場合は全身麻酔が推奨されいます。
皮膚にカニューレと呼ばれる専用の管を入れるために皮膚を1部位に対して1箇所から2箇所、切開します。管を通すだけなので、切開する大きさは1cm程度と傷あとが目立たない大きさです。管から脂肪層に麻酔薬を注入し、その後に吸引マシンを使って丁寧に脂肪を吸い取っていきます。施術は医師の技術によって仕上がりの良さが左右されるため、信頼できる医師の元で行いましょう。